1歳児親子の個別音楽療法~音楽×感覚あそび~

1歳児の親子を対象とした、個別音楽療法を行いました。

1歳児のセッションでは、音楽を楽しむことに加えて、「感覚あそび」や「親子のふれあい」を大切にしています。

今回は、楽器「カバサ」を使った感覚あそびからスタートしました。

カバサを手のひらや足の裏、お腹、背中などにやさしく当てて動かし、「ザラザラ」という触覚と

「チャチャチャ」という音を同時に感じてもらいます。

「ここは手のひらね」「ここは足の裏だね」と身体の部位を言葉で伝えながら、カバサの歌に合わせて触れていきました。

触る・聞く・見る・動く、そして言葉を聞く。

このように、ひとつの活動の中でさまざまな感覚を経験することは、乳幼児期の発達にとって大切です。

また、親子のふれあい遊びでは「バスに乗って」を行いました。

お母さんが長座になり、その上にお子さんが座ります。
「出発進行!」の掛け声に合わせて、お母さんが膝を上下に動かし、大きな揺れを作ります。

揺れを楽しみながら、お子さんはまるでバスの運転手さんになったような気分に!
楽しそうな笑顔が見られました。

このような揺れの遊びでは、前庭感覚(揺れや身体の傾きなどを感じる感覚)や

固有受容感覚(身体の位置や動きを感じる感覚)も経験します。

こうした感覚を受け取り、整理し、身体の動きや行動につなげていくことを「感覚統合」といいます。

感覚統合は、運動だけではなく、姿勢を保つこと、周囲に注意を向けること、気持ちを落ち着けること、

遊びや人との関わりなど、日々のさまざまな活動の土台にもなります。

セッションの始めは、視界に入るものに興味が移り、動き出す場面もありました。

しかし、活動を重ねていくうちに少しずつ落ち着き、最後のスケッチブックシアターでは、

お母さんと一緒にしっかり座って、お話や歌に耳を傾けることができました。

お子さんが「楽しい!」と感じながら、さまざまな感覚を経験し、自分の身体を知り、周りの環境と関わっていく。

その一つひとつの経験が、成長の大切な土台になります。

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