ムーブメント療法×音楽療法

先日、日本ムーブメント療法協会の指導者講習に参加しました。

実習では、ムーブメント療法で使用する「形板(けいばん)」という用具を使い、参加者の動きに合わせてピアノ伴奏をつける活動を体験しました。

対象は、ASD(自閉スペクトラム症)の6歳児5名の想定です。

実際に伴奏をつけてみると、そこにいる一人ひとりの動きが音楽によってつながり、次第に集団としての動きがまとまっていく様子が見られました。

今回は、実習で印象に残った活動を2つご紹介します。

① 音楽に合わせてドキドキ!「時限爆弾ゲーム」

形板がたくさん入った袋を「時限爆弾」に見立て、参加者が円形に座って、音楽に合わせながら順番に袋を回していきます。

音楽が止まり、「じゃじゃーん!」という合図が鳴ると、袋を持っていた人が中の形板を周りに一気にまき散らします。

形板が広がる瞬間、みんな大はしゃぎ!

音楽が生み出す期待感や緊張感、そして音が止まった瞬間の驚きと楽しさが、活動への意欲を高めていました。

音楽には、次の動きを予測する手がかりになったり、活動の始まりや終わりをわかりやすく伝えたりする働きがあります。さらに、みんなで同じ音楽を共有することで、順番を待つことや、仲間と一緒に楽しむ経験にもつながります。

② お散歩しながら自分だけのお家づくり

次は、音楽に合わせて歩き、音が止まったら指導員の指示した形板に乗る活動です。

ピアノの音楽が流れている間はお散歩し、音が止まったら動きを止めて、指定された形板を探します。音楽が合図となることで、「歩く」「止まる」という動きの切り替えを自然に促すことができます。

その後は形板を使って、それぞれが自由に自分のお家を作りました。

キーボードで明るく軽やかなBGMを演奏すると、参加者は楽しみながら形板を組み合わせ、自分なりのお家づくりに取り組む姿が見られました。

明るい音楽や心地よいリズムは、気持ちを前向きにし、自由な発想や創作への意欲を引き出すきっかけにもなります。

ムーブメント療法と音楽療法のコラボレーション

今回の実習を通して、ムーブメント療法と音楽療法は、とても相性のよい組み合わせだと改めて感じました。

ムーブメント療法では、身体を動かすことを通して、身体感覚や動きの調整、他者との関わりなどを育んでいきます。そこに音楽を組み合わせることで、動くタイミングや止まるタイミングがわかりやすくなり、一人ひとりの動きが自然につながっていくことがあります。

また、音楽は、言葉だけでは伝えにくい気持ちやイメージを共有する手段にもなります。同じ音楽を聴きながら動く、リズムを感じながら一緒に活動する。そうした経験が、他者への意識や集団の中での一体感を育むきっかけになります。

これからも、音楽を通して「楽しい!」「できた!」という喜びを育んでいきたいと思います。

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